蔵王古道の会
蔵王古道の会は、宮城蔵王でエコーライン完成後使われなくなった信仰の道「蔵王古道」を復活し、維持している有志による団体です。
蔵王古道の会の活動
2014年蔵王古道復活ののち「蔵王古道復元実行委員会」が発展解消し、2015年に蔵王古道の会が結成されました。会則で会の目的として次のように書いています。
「本会は、蔵王古道を歴史遺産として認識し、古道の整備と管理を行い、貴重な財産として未来に引き継ぐことを目的とする。また、御山詣りを開催し古道の周知を図り、合わせて会員の資質向上を目的とする。」
(1)御山詣り
具体的には、毎年夏に「古道を行く 蔵王御山詣り」というイベントを行っています。蔵王では、江戸時代の半ばから各地で講を作り、先達と呼ばれる人々を先頭に、ふもとの遠刈田温泉にある刈田峰神社里宮から刈田岳山頂の奥宮まで蔵王の山に登る「御山詣り」が行われていました。その歩く道が蔵王古道です。しかし、蔵王エコーラインという山岳道路が開通した後、歩く人がいなくなり、廃れていました。
この道を、復元しようと、2011年地元の山岳団体などを中心に、「蔵王古道復元実行委員会」が結成され、2014年に約50年ぶりに復元し、歩いて登れる道になりました。
「御山詣り」は、この道を使って麓から山頂まで標高差1450mを登ります。一気に全部を歩く自信のない人には、途中から歩く「古道体験コース」も用意しています。
(2)古道整備
会ではこのために、山道の刈払いや倒木の処理などの道の整備活動を主なっています。毎年延べ100人がこの活動に参加してくれます。
また、かつての修験の山伏が修行のために通ったという青麻山を横断する道「青麻古道」も整備しています。
(3)先達集団
蔵王古道を歩くガイドを務めるのが「先達(せんだつ)」と呼ばれていた人々です。それで、古道の会ではガイドのことをこう呼びます。その集まりが先達集団です。このメンバーは、蔵王古道を歩く方に楽しんでいただけるよう、古道の歴史、地形や生物などの自然の研修を行います。
(4)そのほかのイベント
会員の親睦のために、春にお花見、秋に芋煮会などのイベントも行っています。(現在コロナ禍のためお休みしていますが)また、そのほかの行事も計画しています。また、おそろいのTシャツや手拭いを作って販売し、会の財政活動の一助にしています。
(5)会員
こうした取り組みに賛同していただける方には、古道の会の会員になっていただいています。現在300人ほどいます。年会費は1000円で、会を財政的に支えていただいています。会員には、御山詣りの参加費が割引になる、などの特典もあります。
蔵王古道の会では会員を募集しております。
ご興味がある方はお気軽にご連絡ください。